意外と高め?行政書士試験の合格難易度について解説!

公開日:2023/02/15


合格率は、資格取得を目指す人にとって、避けて通れないテーマでしょう。難易度を示す客観的な判断基準にもなるうえ、挑戦意欲をかき立てられるひとつのきっかけにもなります。さて、行政書士の場合はどの程度のレベルなのでしょうか。今回の記事では、みなさんも関心のある合格率について、解説します。

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行政書士試験の合格難易度

資格取得の話になると、必ずといっていいほど合格率のことが話題になります。行政書士はどのくらいなのか、気になることでしょう。年ごとの試験問題のレベルにもよりますが、10%前後が毎年のだいたいの傾向となっています。直近の令和3年度を例にとれば、受験者数4万7,870人に対し、合格者が5,353人で、合格率が11.18%。この数字をどうとらえるかはもちろん本人次第ですが、数ある国家資格の中でも、難関レベルといえます。

ほかの法律系国家資格の難易度と比較してみると、よりイメージしやすいかもしれません。約15%~18%の宅地建物取引士よりも難しく、約4~5%の司法書士と比べて合格しやすい、といった傾向にあります。次に、合格率の背景となる合格基準は、どうなっているのか、注目したところです。

行政書士試験は、3つの合格基準で成り立っています。法令科目は244満点で122点以上、一般知識科目は56満点で24点以上、さらに、試験全体を通し、300満点で180点以上が必要です。特徴的なのは、それぞれの科目で一定の合格基準、つまり、足切りが設定されていること。先述した令和3年度では、合格者平均得点は198点となっています。およそ6割の正解率があれば合格基準に達する試験である、といえるでしょう。

行政書士試験の合格難易度が高い理由

毎年10%前後の合格率で推移していく行政書士試験ですが、難しさのひとつに、試験問題の幅広さが挙げられます。官公署や金融機関と直接やりとりする行政書士は、職務上、多岐に渡る法律の専門知識が欠かせません。その特性が試験問題にも表れています。行政法、民法、商法、基礎法学、憲法も網羅した法令科目。さらに、一般知識科目としては、政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解などの分野から出題されます。

前項でもお話したように、どれかひとつの科目で高得点を叩き出しても、全体の合格基準を満たさなければ合格とはなりません。晴れて行政書士の栄冠を勝ち取るためには、幅広い出題範囲に対応することが求められます。択一式だけでなく、記述式の問題もあるため、両面での対策も欠かせません。これらの複数の要因が絡み合い、10%前後の合格率につながっているわけです。

行政書士試験の勉強はいつ頃から始めるべき?

難しいからといって怖気づいてもいられないのが、これから目指すみなさんの本音かもしれません。合格率が1割程度の試験ですが、きちんと対策すれば、合格へと一歩ずつ近づいていけるのも確かなことです。資格取得に向けて、いつ頃から勉強を始めるべきなのか、説明していきましょう。

まず、合格するためには、500~1,000時間が必要だと考えられています。これを期間でとらえてみると、およそ半年から1年程度の日数。もちろん、あくまで目安のひとつであって、個人差があり、誰にでも当てはまるものではありません。ただ、これだけの時間を勉強にあてるとなると、いろいろと大変なのは事実です。別の仕事を抱えながら目指す社会人の方であれば、勉強時間の確保は切実な問題。限られた時間をどう振り分けていくかが課題になってきます。あらかじめ法律の知識があるかどうかも、大きな分かれ目でしょう。というのも、出題される法令科目は、試験全体の70%以上の配点率。

つまり、それだけ法律に比重を置いた試験といえるわけです。たとえば、大学の法学部などで学んで法律に明るい人は、そうでない人と比べて、アドバンテージを持って勉強をスタートできます。未経験の人は、その分、法律問題により重点的に時間を割くことが不可欠です。みなさんの置かれた状況、経験値をもとに、もっとも効率的な勉強の道筋を見いだしてみてください。

行政書士試験対策のポイント

行政書士試験は、行政法と民法の配点率の高さが特徴となっています。試験全体で6割以上も占めるほど。試験の鍵を握っている分野といっても過言ではありません。合格への近道は、この2つを優先的かつ、集中的に取り組むことです。同時に、配点率が低めの一般知識科目はボーダーラインでよしとする割り切りも大切になります。

合格するためには、時間と集中力の配分がいちばんのポイントです。問題傾向を把握するために、過去問にあたってみるのも有効でしょう。何が足りていないのかを明確にする意味でも、必要なプロセスです。あるいは、模試を受けて、いま自分がどれだけのレベルに達しているか、客観視するのも効果的。本番に向けての絶好のシミュレーションにもなります。

まとめ

合格率10%前後という数字を、高いか、低いか、どう見なすかは人それぞれです。仮に、思ったより高かったとしても、怖れる心配はいりません。可能性を広げるには、しっかりとした対策が必要。日々の生活の中で、勉強時間をやりくりし、要となる分野を徹底的にやり抜く。そんな姿勢で臨めば、難攻不落に見えた頂にも登れる日がやってきます。本記事をささやかな励みとして、夢の実現に役立ててみてください。

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