行政書士試験に合格するために必要な勉強時間の目安とは?
行政書士の資格取得に向けて勉強を始めようとしたとき、どのような方法でどれくらいの時間、勉強すればよいのでしょうか?今回は、行政書士試験に合格するために必要な勉強時間の目安や効率的な勉強方法をご紹介します。また、充分な勉強時間を確保できない方に向けた対処法も合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
行政書士試験に合格するために必要な勉強時間の目安
行政書士試験に合格するために必要な勉強時間の目安は、通信講座を利用するのか、独学で学習するのかによっても変わってきます。通信講座を利用した場合の目安は、600時間程度で、講義に200~300時間程度、復習に400~300時間程度費やすのが一般的です。独学の場合はさらに長く、効率よく学習を進められたとしても800時間~1,000時間程度勉強する必要があるといわれています。
ただし、これらの目安は法律の初学者が学習をスタートさせた場合であり、すでに法律について知識のある人であれば、学習時間が短くてすむこともあります。反対に、独学などで効率よく学習できていない人は、1,000時間以上勉強しても合格できないことはいうまでもありません。
行政書士試験対策を効率的に行うためには?
行政書士試験は難関資格として知られており、合格するためには効率よく学習を進める必要があります。ここでは、効率的な勉強方法をご紹介するので、ひとつずつ確認していきましょう。
隙間時間を有効活用
試験勉強と聞くと、まとまった時間、机に座って行わなければいけないと思いがちです。しかし、ちょっとした隙間時間を有効活用した学習方法は、思った以上に効果を発揮します。たとえば「朝10分早く起きて勉強する」「通勤途中は講義音声を聞く」「寝る前に1問だけ過去問を解く」など、できる範囲で実践してみてください。短い時間であっても、何度も繰り返せば立派な勉強時間になります。休日にまとまった時間勉強し、平日は隙間時間を活用するなど、メリハリをつけることで無理なく学習を進めることができるでしょう。
テキストに書き込む
勉強というと、テキストのほかにノートを準備するというイメージがあると思います。しかし、通信講座などのテキストは、内容もしっかりまとまっていて、さらにその内容をノートに書き写すのは時間の無駄となります。講義の中で気づいた点など、なにか書き留めておきたいことがあればテキストに直接書き込んでしまいましょう。情報が1冊にまとまっていれば、あとから見返す時もテキストだけ確認すればよいので効率的です。
ただし、試験勉強をスタートさせたばかりの頃は、どこが重要なポイントなのか分からず、やたら線を引きすぎたり、書き込みしたりしがちになります。結果、ごちゃごちゃして見づらくなってしまうこともあるので、最初のうちは消せるペンを使用するなどの工夫をしておくとよいでしょう。
寝る直前は暗記学習がおすすめ!
暗記学習は寝ると定着するため、寝る直前に行うのがもっとも効率的といわれています。反対に、寝る直前までスマホの講義動画をみることは、睡眠の質を下げてしまうため、おすすめできません。学習の集中力を高めるためにも、質のよい睡眠をしっかりとる必要があります。暗記学習は寝る前に行い、講義動画は午前中に視聴するなど、時間帯によって学習方法を工夫しましょう。
息抜きも大切
毎日の積み重ねが大切な試験勉強ですが、ときには息抜きすることも必要です。どうしても気分がのらないときには、思い切って勉強しない日をつくってもよいでしょう。そうすることで、また翌日から頑張ろうと思うことができれば、モチベーション維持につながります。「しっかり体を休める日を設ける」「気分転換に友人と出かける」など、自分に合った息抜き方法をみつけてみてください。
行政書士試験までに勉強時間を確保できない場合の対処法
前述した通り、行政書士試験に合格するために必要な勉強時間の目安は、600時間程度です。もし、試験までに600時間を確保できない場合、どうすればよいのでしょうか?ここでは、選択肢をふたつご紹介します。
速習コースのある資格予備校に通う
多くの資格予備校には、通常のコースより短い期間でカリキュラムが組まれている速習コースがあります。速習コースの講義は、出題傾向にあわせて構成されており、出題数の多い箇所を重点的に学習します。短期間での試験勉強はたしかに大変ですが、学習期間が短ければ集中力が持続しやすいというメリットもあるでしょう。
絶対に今年の試験合格を目指したいという方は、チャレンジしてみることをおすすめします。また、万一その年に合格できなかったとしても、速習コースで得た知識は無駄になりません。すでに基礎ができているため、翌年に向けての試験勉強に余裕が生まれ、合格の可能性も飛躍的に向上するでしょう。
翌年の合格を目指す
今年の合格にこだわっていないというのであれば、翌年の合格を目指して、じっくりと勉強することをおすすめします。行政書士資格は合格率の低い難関試験です。充分な勉強時間を確保して試験に臨むのが理想的であり、合格の可能性も高くなるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は、行政書士試験に合格するために必要な勉強時間の目安や効率的な勉強方法をご紹介しました。試験合格には少なくとも600時間程度の勉強時間が必要といわれており、独学であればさらに多くの時間が必要です。また、できるだけ効率的な学習方法を取り入れる必要があります。「隙間時間を活用する」「暗記は寝る直前にする」などを実践しながら、試験勉強に取り組むとよいでしょう。